パソコン(ハード・ソフト)

趣味とリナックスと私

初めに

Linux(リナックス)を始めたのは25年位前だと思います。「部屋とワイシャツと私」がヒットした時位ですね。理由は簡単で興味があったのとOSを買うお金が無かったからです。自作PCを作る人は以下のスパイラルによってPCが増殖するのですが、そうするとLinuxとか使ってみたくなるんです。

自作PCスパイラル

一度自作PCを組み始めると多くの人が同じスパイラルに陥ります。

  1. 自作PCを始めて組み立てる。
  2. まずグラフィックボードが非力に感じて買い替える。→グラフィックボードが1枚余る。
  3. そのうちCPUが良いものが出る。CPUを変えるにはマザーボードとメモリも買い替え→CPU+MB+メモリが余る。
  4. 以上を繰り返すと余った部品で最初に組んだPCのクローンが出来てしまう。
  5. OSも買えばいいんだけどお金無いしLinux無料だから入れてみるかな?

Linux事始め

という事でLinux始めたんです。もちろんその頃少し流行していた自宅サーバーにも興味があり、それもやってみたかったです。
最初何使ったのかあまり覚えてないんですがRedhat(無料)だったと思いますがターボリナックスなんかも触っていた記憶があります。

その当時プレイしていたMMOのFF11のコミュニティ用にサーバーを立てたかったので自宅サーバーを始めました。その時は何を血迷ったのかFedraで構築しました。Fedraの頻繁なバージョンアップで時々動かなくなるような事もありました。WEBサーバーとメールサーバーを立ち上げましたがその時はPerl等も初めて色々勉強にもなり楽しかったです。

そのうち趣味が高じて仕事でも時々Linuxを使うようになりましたが趣味を仕事にするとロクな事がないです。サーバー管理で責任者ではなかったのですが、それでもトラブルで徹夜とかサービス止まって心臓バクバクな事も結構ありました。今はその仕事ともおさらばしたので、心安らかに趣味のLinuxに戻っています。

最近のLinux環境

仕事でLinuxを使用していた時はRedhat enterpriseが多かったので自宅ではCenOSをメインで使用していました。また他のLinuxも経験したくて最終的にはサブPCにVMWare Esxiを入れてLinuxを数種類入れて遊んでいました。

仕事でLinuxを使わなくなってからはサブPCはWindowsに戻し、Mini-ITXの小さなPCを作りUbuntuとSambaでNASを構築してメインPCのバックアップや撮影した写真などのバックアップをしています。NASと言っても常時起動ではなく、バックアップする時にしか起動していません。

Linuxについて思う事と今後

昔、後輩が放った名言で「Linuxはインストールすることが目的なOS。」思わず吹き出しましたが、忘れられない名言です。Linuxは最初の頃はインストールも全て英語で難しくインストールできても起動しないなんて事結構ありました。動いたらなんとなく満足してしまう所もありました。

Linuxは今後どうなるんでしょうか?過去にあったLinuxについて言われている事は今どうなんでしょうか?

古いパソコンにLinuxを入れたらサクサクに動く?

15年位前にはそんな事あったかもしれませんが、現在はWindowsの方が絶対軽いです。実は現在ではWindowsがサクサク動くPCじゃないとLinuxはサクサク動きません。
蛇足ですがMicrosoft OfficeとオープンソースのOffice互換ソフトを比べても純正のMicrosoft Officeの方が圧倒的に速いです。これらは作られている言語の違いでそうなっています。

古いPCの再利用のためにLinuxをインストールするのはもう過去の都市伝説です。

企業や公共団体のPCはLinuxになる?

これも15年位前には結構Linuxを導入している官公庁など公共団体はありましたが、あれからその後はどうなったのか?さっぱりニュースは聞きません。検索しても昔のニュースばかりで出てきません。
Linuxが当たり前に浸透しすぎてニュースにならなくなっているのなら喜ばしい事なのですが、あまりニュースにならないという事は。ほとんどLinux化は進んでいないんじゃないかと思います。(これは私の推測です。)
そもそも今の方は小学校からWindowsですし、それをLinuxに変えるためには教育や研修の期間などが必要になってしまいます。またWindowsが詳しい人なら一杯いますが、linuxの管理者は一般の企業や公共団体には少ないと思いますので管理できる人がいなければ企業や公共団体での利用は難しくなります。

サーバー用途でLinuxは使用される?

企業や公共団体のサーバーの主流はまだWindowsです。これは基幹の業務用アプリケーションやデータベースがWindows用に作られる場合が多いためプラットフォームがどうしてもWindowsとなります。
少し前までWEBサーバーやメールサーバーはLinuxでという事は多かったのです。今でもそれはそうなんですが、一般企業のWEBサーバーはレンタルサーバーを利用した方が安上がりですので、自前でWEBサーバーとか持つ企業は少ないようです。またLinuxでもWindowsのAD(アクティブディレクトリ)サーバーと同様の機能はsambaで組み込めるのですが、やはり運用はWindowsに比べて使いにくいのです。以前上司の指示で構築したことがあるのですがトラブルが起こると、とても困りまして懲りました。

技術者はLinuxを経験した方が良い?

一般のWindowsユーザーの方がLinuxを使うメリットってほとんど無いと思いますが、サーバー管理をされたい方やソフトウェア技術者でスキルアップしたい方はLinuxを触ってみられるのが良いと思います。開発環境やデータベースなど全て無償で手に入りますのでおすすめです。少し前までサーバー管理をしたい方はRedhat系であるCentOS、ソフトウェア技術者で色々経験したい方はUbuntuがお勧めだったのですが、最近はUbuntuでサーバー構築する事もあるようです。ご自分で試されるのであれば、CentOSより軽いUbuntuがお勧めとなります。

なおUBUNTUはRedhatと同じLinuxの仲間ですが、Debian系という少し系統が違います。使用するコマンドはほとんど一緒ですが、ソフトウェアの管理方法などが少しRedhat系と異なります。

私は自分のスキルアップと自宅サーバーがやりたくてLinuxを始めましたが自宅サーバーは現在全くお勧めいたしません。すごく勉強にはなるんですが1年365日動かしている電気代よりレンタルサーバーの方が安くて簡単・快適なんです。このブログのサーバーももちろんレンタルサーバーです。

Linuxのインストールや設定など

実はこのブログを始める時にLinuxのインストールや設定方法を解説しようと思ったのですが、現在少し躊躇しています。一般の方にパソコンとしてLinuxを使うメリットがあまり見いだせないのです。一般の方におすすめするのは家に何台かPCがある方がNAS※用途でLinuxを構築するのが一番使いやすいのですが、今NAS専用機も比較的安価で売っているんです。もちろん安価な市販NASよりLinuxでNASを構築した方が性能的に良いのですが、一般の方の使用方法なら市販NAS専用機の方が手軽です。そもそもNAS用途だけならわざわざLinux入れなくてもオープンソースのNASシステムがありますので、それの方が導入簡単です。

以前作ったXigmaNAS(オープンソースのNAS)の記事を書きましたのでご興味がある方はご覧ください。
XigmaNASで作る家庭用NAS(説明・準備編)
XigmaNASで作る家庭用NAS(インストール編)
XigmaNASで作る家庭用NAS(設定編)

「Linuxも触ってみたくてNASとして活用したい。」という少数派な方を対象に記事作るかもしれません。

※NAS(Network Attached Storage)
ネットワーク接続するハードディスクの事です。通常ハードディスクはUSBなどでそのパソコンだけが読み書きできますが、NASはネットワーク上にあるため、例えば家のお父さんのデスクトップパソコンでもお姉さんのノートパソコンでもファイルの読み書きできます。
企業で使われることもありますが、アクセス権限を重視しますのでNASよりはWindowsでファイルサーバーを構築します。

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