また散財してしまいました。Youtubeで何か便利なガジェットが無いかと探していたら見つけてしまいました。Elgato STREAM DECKです。
これは元々動画配信をされる方用のスイッチャー用途なんだと思いますが、かなり汎用的な用途でも使えるような製品になっていますので、あらゆるパソコンを使った仕事やホビーに使用できる万能デバイスに仕上がっています。
目次(クリックで展開)
主な機能
- アイコン付き物理プログラムランチャー
- ショートカットキーを登録してワンタッチでショートカットキーの実行可能
- マクロ登録可能(例えば複数のショートカットを一度のボタンで実行できるなど)
- プラグイン機能により、ボタンにプログラムを組み込むことが可能
ここまでは、ゲームデバイスでよくある左手用キーボードでも出来るのですが、液晶でボタンのアイコンが表示できるところがかなり便利に使えるところです。
製品は2019年に発売された商品ですが、ここ最近動画配信以外の用途で再注目を集めています。
STREAM DECKの種類
ハードウェアは3種類あります。
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LCDボタン6個
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LCDボタン15個
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LCDボタン32個
これとは別にスマートフォンをSTREAM DECKに見立てて使用できるSTREAM DECK MOBILEというアプリがありますが、月額350円。年契約で2800円の課金制です。このアプリで試してみてからハードウェアキーに移行するという手もあります。
ちなみにAmazonの2021年9月の価格でLCDボタン一個あたりの価格を計算すると
・Mini 1個あたり 1,411円
・無印 1個あたり 1,167円
・XL 1個あたり 936円
とXLが一番お買い得という事になりますが、左手キーボードに3万円近く出すのは少し躊躇します。
キー単価より一番使用しているソフトウェアで、どれだけキーが必要かで決める方が良いと思います。
どんな人が向いているか?
1.使用するソフトウェアはあまり多くないが、ほとんど1日そのソフトウェアを使用して仕事や趣味をしている。その際、結構な数のショートカットを多用している。たとえばPhotoshop等を1日中ショートカットを多用して使っておられるような方ですね。
→Elgato STREAM DECK XLが向いています。
2.使用しているソフトウェアが、ゲーム・写真編集・動画編集・音楽制作など種類が多い。複数のソフトを同時起動することも多い。ソフトウェア毎のショートカットは覚えられないので、基本的なものだけ覚えている。
→Elgato STREAM DECKが向いています。
3.インターネットとOffice製品のみ。ほとんどマウス操作で済ます。コピーは右クリックでコピー。Ctrl+Cって何と思われる方?
→アプリランチャーとして使用されることを前提としてMiniまたは無印が良いと思います。
4.ゲーマー
→激しいキー操作をするFPS等はSTREAM DECKはあまり必要とは思いません。ゲーミングデバイスの左手用キーボードの方が向いています。ただし、あまり激しいキー操作をしないRPGやシミュレーターなどではElgato STREAM DECKが結構使えます。この場合、ショートカットの数は多いのでアイコンに何を実行するか分かりやすい画像を貼り付けられるのでゲームに没頭できます。
多趣味おじさんは2.に近いのでボタン15個のElgato STREAM DECKを購入しています。
なお使用しているショートカットの数で決まるような事を書いていますが、ある程度ショートカットに慣れた人なら、一般的に共通で使用する定番のショートカットは指が覚えていますので、STREAM DECKを使うよりキーボードでショートカットを入力する方が早いです。例えば以下のような基本的なショートカットをよく使用されている方は、STREAM DECKに登録しても使うメリットはあまり無いかもしれません。
・Ctrl+c (コピー)
・Ctrl+v (ペースト)
・Ctrl+x (カット)
・Ctrl+s (セーブ)
・Ctrl+z (1つ戻す)
・Ctrl+a (全選択)
よく使用する一般的なショートカットはキーボードの左手周辺にありますよね。わざわざキーボードから左手を外してSTREAM DECKを使うよりキーボードでショートカットを入力する方が早いのです。
STREAM DECKには「たまに使うショートカット」「ソフト独自のショートカット」やキーを3つ以上入力が必要なショートカットを登録する方が買ってよかったと感じます。
また複数のアプリケーションを適宜起動する人はアプリケーションランチャーとして気持ちよく使用できます。
ソフトウェアの使用方法
このStreamDeckというソフトウェアが肝です。この常駐ソフトウェアが無ければStreamDeckは何も動きません。
多趣味おじさんは、この商品をAmazonで注文して届くまでの間、到着が楽しみすぎてこのソフトウェアを先にダウンロードして設定を行っていました。
このソフトの出来が良いので設定していても楽しかったです。ここからダウンロードできます。
多趣味おじさんの基本設定
・プロファイルは使用するアプリケーション別に作っています。
よく使用するプログラム順に作って行きました。
・1つのプログラムで1画面のキーの数が足りないと感じたら「フォルダー」を追加します。
・STREAM DECKは左上隅に戻るボタンがデフォルトで置かれますのでプロファイルの切り替えキーも左上隅に固定した方が良いと思います。
・初期起動画面の真ん中にあるWELCOMEボタンはSTREAM DECKの紹介ビデオが表示されます。一度見ておくと良いと思います。
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プログラムランチャーとして
プログラムランチャーとして使用するには、ショートカットをドラッグ&ドロップするだけですので簡単です。
通常のプログラムならアイコンも同時に作られますが、もしアイコンが作られなかったときは「ショートカットアイコンの作り方」を参考にしてください。
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ショートカットの作成。
単純なショートカットキー1つなら空いているボタン位置を選択して右側のサイドメニューから「システム」→「ホットキー(ロボットの顔のようなマーク)」をドラッグ&ドロップします。その後タイトルを入れて、「クリックして割り当て」をクリックしてショートカットを入力します。最後にアイコンを適当なものに置き換えます。
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マルチアクション(マクロ)の作成
複数のショートカットキーを組み合わせて使用するような場合に使用します。例えばゲームで剣と盾を同時に装備するような場合です。その場合はキー1発で装備できるので非常に便利ですね。
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マルチアクションをドラッグ&ドロップします。
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おすすめプラグイン
おすすめショートカットを書きたかったのですが、デフォルトのElgatoのショートカット以外は使っていません。デザイン的にはGENERALのLegionが良いとは思いましたが、縁取りがあるので通常のアイコンと統一感が取れないので使っていません。
おすすめプラグインと言っても使用しているソフトウェアは人によって違いますので、ここでは多趣味おじさんが使用しているソフトウェアでおすすめのものを紹介いたします。
ショートカットアイコンの作り方
EXEのショートカット
EXEのショートカットをドラッグ&ドロップすればほぼアイコンは自動的に取得出来ると思います。昔のアプリケーションでは32×32などの小さいアイコンしか登録されていない場合があります。その場合はここからMiTeC Icon Explorerをダウンロードしてインストールしてアイコンを抽出し、画像処理ソフトなどで拡大してください。
詳しい操作方法は省きますが、左側のペインからEXEファイルの位置を指定するとEXE内に内包されているアイコンが表示されますので一番大きそうなアイコンを指定してpngファイルなどで出力します。
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最近まで愛用していたWinshot。アイコンは16dotと32dotのみです。
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上記2つのアプリケーションをSTREAM DECKに登録してみました。Winshotは32Dot・Thunderbirdは32/48/256dotです。
Microsoft StoreのアプリケーションとSTEAMアプリケーション
Microsoft StoreのアプリケーションとSTEAMアプリケーションはインストールしたらショートカットはあると思いますのでそれをドラッグ&ドロップしてください。ただアイコンは作られないと思います。MSFS2020のアイコンを抽出したくて色々試したのですがアイコンは取り出せませんでした。仕方がないのでググって画像を取得しました。
STEAMアプリケーションは自動で作られているショートカットをドラッグ&ドロップしてください。アイコンは出来ませんので、steamインストールディレクトリの\steamapps\common内にアプリケーション別フォルダがありますのでそこからMiTeC Icon Explorerでアイコンを抽出してください。
直接\steamapps\common\アプリケーションフォルダからドラッグするとアイコンは出来ますがSteamにログイン出来なくてゲームが動作しないと思います。
多趣味おじさんのSTREAM DECK画面
トップ画面
・本当はPC起動時にこの画面を表示するようにしたかったのですが、「これを自分のデフォルトプロファイルにあする」にチェックを入れると他のアプリケーションを起動したときにアプリケーション専用画面が出た後、この画面に戻ってしまうので今はチェックを入れておりません。
・必ずボタン左上隅はプロファイル切り替えキーです。
・この画面は常用するアプリケーションを並べています。
・一般的でないのは、RLogin(SSHクライアント)・GreenShot(スクリーンショット)・IFTTT(家電コントロール)です。
・IFTTTは無料利用では3つしか登録出来なくなったので、照明OFF×2とTVoffのみ登録しています。
・ブックマークはフォルダになっており、よく使用するWEBサイトのブックマークを12個のみ入れています。
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VisualStudioCode
・VisualStudioCodeを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・ブログ用設定・html用設定・Arduino用設定の3つのフォルダに分かれています。
・VisualStudioCodeを起動中にメモ帳代わりに秀丸エディタを起動する事があるので秀丸エディタのショートカットが入っています。
※なお、これから紹介するプロファイルはアプリが起動したら自動的にそのプロファイルに切り替わるようにしていますので、その中でそのアプリを起動するショートカットは不要なのですが、何のプロファイルか一目でわかるようにするため、あえてアプリのショートカットを置いています。
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VisualStudioCodeは一番使うのがブログ用・次はhtml用・最後はArduino用です。それぞれサブフォルダになっています。
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ブログ用設定
・ブログの原稿は基本的にクラウド上(OneDrive)に保存しています。そのフォルダを開けるためのショートカットです。
・ブログの原稿はマークダウンで書いています。
・全選択・保存のショートカットは登録しましたが、ほとんど使用しません。キーボードでそのままショートカットを入力します。
・ブログの原稿を書きながらスクリーンショットを撮ることが多いのでスクリーンショットのショートカットを3つ置いています。
・マークダウンのプレビューは「Ctrl+k v」ですのでマルチアクションで実行しております。
・マークダウンは見出し2と3、リンク、表作成のみテキスト送信を使用しています。よく使うのはリンクです。’google‘と登録しています。
・下書きが書き終わったら、ブログを起動(ログイン画面)して原稿をWORDPRESSにコピペします。
Arduino IDE
・Arduino IDEを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・Nextion Editorは4.3インチタッチパネル液晶の画面Editorです。
・Arduino IDEはエディタ部分の入力がちょっと特殊で入力しずらいので、VS Codeでも入力・コンパイル出来るようにしております。
・VS2019はここで使うことはほとんどありません。おまけです。
・Arduinoのプロジェクト専用フォルダを開けるショートカットです。
・GitHubのアプリケーション起動ショートカットです。
・少々毛色が違いますが、marmeloはユニバーサル基板用の配線エディタです。
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OBS Studio
・OBS Studioを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・多趣味おじさんは主にゲーム画面を録画するために使用しています。
・登録しているシーンは3つ。ゲームキャプチャ・WEB会議(ZOOM)・Windowキャプチャです。
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Davinci Resolve
・Davinci Resolveを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・Davinci Resolveとは動画編集ソフトです。
・多趣味おじさんは、SPEED EDITORというDavinci Resolve専用キーボードを持っていますので、ここではあまり使用するショートカットはありません。
・編集のモードの切り替えのみSTREAM DECKを使用しています。アイコンはDavinci Resolve専用アイコンを作っておられる方からダウンロードしました。
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ZOOM
・ZOOMを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・これはZOOM用プラグインを使用しています。これが結構便利です。share画面に切り替え・マイクミュート・ビデオOn・Off・会議終了などワンタッチです。
・SP切り替えだけ別プラグインです。ワンタッチでヘッドセットとスピーカーの音声を切り替えできます。
・SEは効果音をポン出し出来ますが、遊びのオンラインミーティングすることはめったにないので、ほとんど使用したことないです。
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ZOOM用のプラグインを使用させていただいています。これ便利です。
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SEのサブ画面、押すと音がなりますが、半分お仕事のようなミーティングが多いのでこんなの使ったら怒られそうです。
Team Viwer
・Team Viwerを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・Team Viwerってほとんどショートカットが無いので何もありません、ただTeam Viwerって誰かのパソコンのサポートするときに使用するのでTeamViewer起動中にZOOMを起動して会話することが多いので、ZOOMのショートカットがあります。
Valheim
・Valheimを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・Valheimは全世界で800万本売り上げた北欧神話を元にしたヴァイキングサバイバルゲームです。
・実はあまり大した事やっていません。1で剣と盾を装備できるようにしている位です。
・Valheimは当初Youtube投稿しようと思っていたのでゲーム画面を録画しています。その録画ボタンです。
・多趣味おじさんは卑怯者なのでデータのバックアップをバッチファイルで取っています。そのボタンです。
なお、バッチファイルを登録するときは、「cmd.exe /c バッチファイルのパスとファイル名.bat」です。
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Photoshop
・Photoshopを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・Photoshopはほとんどブログのサムネール作成用です。
・ショートカットを多用するような大した事はやっておりません。
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Lightroom
・Lightroomを起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・LightroomとはデジタルカメラのRAW現像用ソフトです。
・これもほとんどマウス操作のため、あまりショートカットは多くありません。
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X-plane11
・X-Plane11を起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・X-Plane11はフライトシミュレーターです。
・SimBriefはフライトプランを作ることが出来るWEBサイトです。
・SimBriefDownloaderはSimBriefで作成したフライトプランを指定場所にダウンロードするアプリケーションです。
・フライトプランが保存されているフォルダのショートカットです。
・空港チャートが保存されているフォルダのショートカットです。
・下の3つは空港機別の視点切り替えになっています。
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これが便利な視点切り替え。スクリーンショットを撮ってアイコンサイズに縮小しています。
FlightSimulator2020
・MSFS2020を起動するとこのプロファイルに切り替わります。
・SPAD.neXtはMSFS2020とタッチミニパネルシステムを接続するインターフェースプログラムです。
・FlyByWireInstallerは主にFBW A32NXの最新更新が無いか確かめるために起動しています。
・SimBriefはフライトプランを作ることが出来るWEBサイトです。
・SimBriefDownloaderはSimBriefで作成したフライトプランを指定場所にダウンロードするアプリケーションです。
・フライトプランが保存されているフォルダのショートカットです。
・空港チャートが保存されているフォルダのショートカットです。
・FBW A32NXはコックピット視点切り替えになっています。
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その他
実は登録してみたが最近ほとんど触っていなくて登録するショートカットも決まっていないソフトもあります。
・Cubase 音楽制作ソフトです。最近ご無沙汰で使い方忘れています。
・Afinity Photo Photoshopの対抗ソフトです。Photoshop使用を止めたら使おうとしていたソフトです。
・Afinity Desiger illustratorの対抗ソフトです。これは好きなのですが使うお仕事が今ありません。
最後に
元々動画配信用デバイスとしてアナウンスされていましたので、あまり興味が無かったのですがこんなに便利に使えるとは思っていませんでした。これは結構おすすめのデバイスで私が今年買ったガジェットで一番買って良かったものになりました。